明日のご飯すら危ない。
そんな時、真っ先に考えるのは「食べ物をどう確保するか」でしょう。
けれど、マラウイに住む1人の少年は、「食べ物を生み出すシステムをどう作るか」に目を向けていました。
学校に通いたくても学費が払えず、通うことができない。
学びたい事があっても、図書館にアクセスすることすら難しい。
そんな中1人の少年がどのように「システム」に目を向け、周囲を説得し、システムを実現させたのか。
日本に住む私たちにはどこか縁遠い場所の話ととらえてしまうかもしれません。
ただ、食べ物の危機をもたらした気候変動というリスク。 お金を稼ぐために、自然を破壊せざるを得ない在り方。 学びたい思いを理解しつつも、学ばせてやれない親の苦悩する姿など、 私たちに通じる世界がたくさん描かれていました。
今回はそんな映画「風を捕まえた少年」から 人とは違う発想の貫き方を考えてみましょう。
1.映画 風を捕まえた少年 あらすじは?
アフリカの最貧国と言われるマラウイに生まれた1人の少年。
少年は機械いじりが大好きで、近所の人たちからラジオの修理を請け負っていました。
少年の家は農家として、村に貴重な食料をもたらしていました。
しかし、近年は不安定な気候に収穫量も少なくなり生活が苦しくなっていました。
村の大人たちが集まる場では、生活費を手に入れるために森や土地を売るかどうか議論が起こっていました。
森を売り、木が切り倒されてしまえば、もし村に洪水が起こった時に守ってくれる存在がなくなってしまう。 森を売らなければ、生活費がますます苦しくなってしまい村を離れる以外選択肢がない。
そんな希望の見えない状況は少年にも影響を及ぼしていきます。
親が学費を払えず、学費が納入されなければ退学処分にすると言われるのでした。
少年の親も学費どころではなく、家族を守るためにどうすればいいのかを考えることだけで必死でした。
生活の苦しさを目の当たりにし、学校に通うことすらできなくなった少年はそんな中でも村で起こる機械の困りごとに力になっていました。
そんなある日、学校の先生が姉と密会していることを知ります。
何とかして学びたかった少年は、密会した先生と交渉し、図書室の利用許可をもらうのでした。
そこでエネルギーを生み出す方法が書かれた1冊の本と出会います。
風力発電で井戸水をくみ上げ、水を流すことができれば、農業を立て直す可能性が見えてくる。
装置を作るために必要なものを何も持っていない少年がどのようにして、村を救う一大プロジェクトを成功させたのか。
現在AmazonPrimeにて視聴が可能です。
2.人とは違う発想を貫くために必要なこととは?
自分が考えているアイデアが実現すればもっと幸せになるはず。
私たちが色々なアイデアを提案し、実行に移す背景には、そんな思いがあることが多いのではないでしょうか。
しかし実際にやってみる中で反対意見を訴えられたり、取り組みが進まなくなることも数多くあるのではないでしょうか。
本作で、村の問題を解決するために奔走した少年も、同じような立場に立たされていました。
そんなことできるはずがない。と反対され、
実現するための材料に使ってしまったら、今までできていたことができなくなるじゃないか。と反対され、
そういうことは大人が考えるものだから。と反対される。
そんな中でも、少年は人とは違う発想を持ち、実現に向けて自分の意志を貫き通すことができたのでした。
本作をこれから観られる皆さんには、 「なぜ、少年は自分の意志を貫き通すことができたのか?」という視点で
観てもらえれば嬉しいです。
一緒にゴミ山を漁りに行っていた仲間がいたから? 家族の中で、少年の考えを応援する人がいたから? 機械いじりを通して、村の人たちの力になっていたから?
映画を通じて、こうじゃないか?という理由を探してみてください。
もしかすると、あなたが自分の意志を貫き通すときに大切にしたいポイントと繋がっているかもしれませんよ。
3.最後に
映画で語るキャリア塾では
映画を通じて”世界”を”未来”を、そして”自分”を
知って、気づいて、拡げていく。
新しい映画の使い方を提案しています。
今、映画で語る講座を3週間に1度開催しています。
今回は「なぜ、少年は自分の意志を貫き通すことができたのか?」という視点でご紹介しました。
映画で語る講座では、あなたが語りたい視点について、他の人の考えを聞きながら、深めることができます。
映画は他者の人生を追体験するための最良のツールである。
私たちと一緒に映画で学び、映画で豊かな生き方を創造する時間を共有できれば嬉しいです!
次回は6月29日(水)20時~22時
題材は ペイ・フォワードです!
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それではまた!
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