私、結婚するの。
相手は、フランスの人なんだ。
このように紹介されたとき、あなたはどんなことを想像するでしょうか。
よかった!と手放しで喜ぶ人もいれば、えっ。フランスって??と戸惑う人もいるかもしれません。
国が違うと、培ってきた文化的背景が違う。
培ってきた文化的背景が違うことで、ものの見方、人との関わり方の当たり前が大きく異なってくる。
日本に住んでいると、意識的に関わる機会を持たなければ、ほとんどの機会で、同じ文化的背景を持つ人としか関わりあうことはありません。
だからこそ、今回ご紹介する映画 最高の花婿を通して 異なる背景を持つ人たちとどう分かり合っていくのか?を考えてみましょう。
1.映画 最高の花婿 あらすじは?
フランス西部ロワール地方に住む夫婦の下には4人の娘がいた。
母は熱心なカトリック信者で、父はド・ゴール主義者で、フランスを愛する心を人一倍持っていた。
そんな娘たちが連れてきた結婚相手は、多様性に富んだものだった。
弁護士である長女が連れてきたのはユダヤ人の弁護士。
歯医者である次女が連れてきたのはアラブ人の夢見る事業家。
画家である三女が連れてきたのは中国人の銀行員だった。
ある日、家族で会食することになった時。
父と婿たちが会話する内容の大半は、差別的な言葉のやり取りだった。
どうして、こんな相手を娘たちは選んできたのかと落ち込む父母たち。
しかし、それでも母は孫に会いたい気持ちで、家族の集まりを続け、少しずつ分かり合っていく。
婿たちも交流を重ねるうちに少しずつ分かり合えて来た頃、 テレビ局の法務に勤める四女が彼を紹介したいと父母に持ち掛けます。
カトリック教を信じる相手であることを喜んだ父母たち。
しかし、喜びもつかの間。
連れてきたのは、俳優を志すコートジボワール出身の黒人だった。
黒人との結婚に反対する父に父母の仲は最悪に。
離婚すらもちらつく状況の中、近づく結婚式。
果たして四女は無事に結婚式を幸せに迎えられるのか?
父は、婿たちと分かり合い、最高の瞬間を迎えることができるのか?
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2.映画 最高の花婿から考える 異文化理解
父にとって、フランス人とは、フランスで生まれ育ち、生活をしているものと考えていました。
しかし、見た目の違いや大切にしている文化的背景の違いから、差別をするつもりはない。と前置きをしながらも、差別的な発言を繰り返してしまう。
そんな父が、婿たちと分かり合える瞬間。
そして、四女が連れてきたコートジボワール出身の黒人。
その父親と分かり合える瞬間には、異文化を理解する上で大切なヒントが 描かれていました。
父母共に、出会ってすぐに受け入れられたわけではありません。
けれど、時間を経て、分かり合っていく。
そんな姿を私たち自身に置き換えた時、 「異なる背景を持つ人とのコミュニケーションにおいて大切なことは?」 という問いを考えてみることができると思います。
何が差別的な見方や発言に繋がっていたのか。
差別的な見方があっても、どう人と人とが分かりあっていくのか。
この映画は、見た目や文化的背景が異なる人たちが分かり合うことを題材に描かれています。
しかし、苦手だと思っている人と分かり合うには?
プロジェクトを共に進める同僚と、意見が対立した時に、よりよいアイデアを見つけていくには?
といった、様々な場面に置き換えて考えることのできる作品です。
ぜひ、ご覧になってみてくださいね。
3.最後に
この映画では、「差別をするつもりはないけれど、差別的である」姿が何度も描かれていました。
そして、差別をするつもりはないけれど、差別的であるということは、いつでもどこでも引き起こされる問題だと思います。
だからこそ、異国の問題として考えるのではなく、 ぜひ、私たち自身につながる問題として考えてみてくださいね。
映画を介して”世界”を知る。
そして、気づいたことを、自分たちの生活に活かしてみる。
その積み重ねの先に、自分が作りたいキャリアを積み重ねる。
そんな映画との関わりに繋がれば幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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